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箏の顚末vol.13 『源氏物語の女君たち Ⅰ 桐壺』

2024年7月13日(土)/at MUSICASA

朗読:松浦このみ
作曲、十七絃箏、二十一絃箏、エレクトロニクス:八木美知依
監修・解説:陣野英則(早稲田大学文学学術院教授)
写真撮影:横井一江
演 目:『源氏物語』の女君たちⅠ――その情念を語る、奏でる「桐壺」
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]

箏の顚末シリーズ初のホール公演、『源氏物語の女君たちーーその情念を語る、奏でる』
暑い中をご来場くださった方々、気にかけてくださっていた方々、ありがとうございました。

原文と現代語訳を組合せ、「桐壺」の巻から5つの場面を選んで朗読しました。

箏の八木さんはこの公演のために全曲を書き下ろしました。
箏、十七絃箏、二十一絃箏、エレクトロニクス、そして歌も、それぞれ工夫を凝らした曲の数々。
三面の箏がステージに並んだ姿は、なかなか迫力があります。
曲によってそれぞれの楽器が持つ特質を活かし、場面に合わせて作られた曲は、どれも八木美知依ならではでしたが、 中でも「野分の月」が素敵だったというアンケート記入が目立ちました。

公演の監修と、当日の解説は早稲田大学文学学術院教授陣野英則先生。
ソフトな語り口に、陣野先生の講義を受けたいとおっしゃって帰られるお客様も複数いらっしゃいました。

私個人的には、どうしたらわかりやすく『源氏物語』をお届けできるだろうか、と自分なりに工夫をしたつもりです。
実際に稽古をしていく過程の中では、意味がわかってくると原文がいかに無駄なく言葉を連ねているか、身体で感じることができました。
文章のリズムに身をまかせていると、導かれるように感情移入できる感触に、古文の力を感じました。

衣装は、須川亜希子さんに選んでいただきました。
十二単の時代の色鮮やかさを生かした洋服です。

できるならばシリーズとして続けていくべく、次へ向けて準備をしたいと思います。

松浦このみ
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