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言霊【ことだま】vol.10

2010年11月7日(日)/at 南青山MANDALA
朗読:松浦このみ
歌:宇井かおり
ピアノ:牧野麗

言霊10thアニバーサーリー。 みなさんが、大切な方へ書いた手紙を朗読し、それに合う歌を宇井かおりが一曲一曲歌いました。
お手紙を書いてくださった方、どうもありがとうございました。
その方の大切な思いが込められている、と思うと、心をこめる気持ちが、とても強くなりました。

心がすれ違ったままの、お母さんと息子さんはまだそのままだろうか。
結婚目前に彼を亡くした女性は、彼を心の中に残しつつ、新しい一歩を踏み出す気持ちになれただろうか。
紺色の背広の先生に、会いにいってみてはどうだろうか。
ライブから10日がたとうとしていますが、そんなことを思ったりするんですよ。

宇井さんの歌はいつになく、オリジナルが多く、私にはなつかしい歌もいくつかありました。
この日の宇井さんの歌声は本当に美しかった。
私もそう感じましたし、アンケートにも、そういう声が大きかったです。

牧野さんは京都からいつも車を運転し、重い機材・楽器をのせて、10時間ほどもかけて東京にやってきます。
ほら、今、土日は高速が?1000だから、かえって混んでしまって、大変になったのです。
帰りもその日のうちには帰りつかなかったと思います。
でも、そういうことで、文句をいったり、弱音を吐いたりすることは一切なく、 宇井さんの歌と私の語りに耳を澄ませ、最高のアプローチをしてくれます。

牧野さんは繊細でありながら、世の中に一生懸命跳び出していきます。
宇井さんと私は、いろいろな人の思いの交錯した世の中に放り出されるのは、苦手です。
自分で、自分の環境を「穏やか」にしていく術を覚えたのですね・・年とともに。

でも、人とじっくり関わるのが何より好きです。
一人ひとりの思いと、しっかり関わるのが好きです。
言霊のとき、いつもそんな思いです。

帰りがけ、宇井さんファンの男性3人が、牧野さんの楽器や荷物を車に積むのを手伝ってくださいました。
聞けば、愛知と岐阜からいらしてくださったとのこと。
みなさんとお別れして、一人銀座線の外苑前のホームでこそこそ、ドーナツを食べていたら(お腹すいたのです)
愛知さんと岐阜さんが「こらこら、このみさん」と近づいてきてくれました。
見られたぁー。でも、ありがとね。

松浦このみ