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風をあつめて 第6章

2009年10月2日(金)/at MUSICASA
朗読:松浦このみ
ピアノ:西村由紀江
作品:小川洋子作「ガイド」

毎年ムジカーザで行っている公演は、私にとっては年に一度の体育祭みたいなもので、まぁ、表現としては文化祭のほうが適しているのでしょうが、気分的・体力的に体育祭みたいなのです。

昼も夜もたくさんの心温まるお客様にいらしていただきました。
どちらも、とても緊張しました。
特に夜の部は、一時間近くあった「ガイド」を読みながら、汗がどんどん流れてきて、途中で目に汗が入りました。
運動しても、こんなにはなかなか汗は出ない、というくらいでした。

昼の部を終えて、楽屋にいるときとてもぐったりしていました。
カメラマンの熊谷さんが「気圧が低いからだるいよね」とおっしゃったのを聞いて、そうか、私だけがだるいんじゃないんだ、と少し安心しました。

夜の部開演前、かつて養成所で講師をしていたときの生徒さんが楽屋にいらしてくれました。
なつかしい話をしているうち、疲れた体にエネルギーが注入される感じがしました。

今回もまた、お客様のあたたかさに力をもらいました。
一人でいるとあんなにだるいのに、お客様と同じ空間にいると、自分ひとりでは決していけない集中の領域に入っていけます。
心から感謝しています。

支えてくれたスタッフにも、心から感謝をこめて。

松浦このみ