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風をあつめて 第11章

2014年10月18日(土)/at MUSICASA
朗読:松浦このみ
ピアノ:西村由紀江
作品:宮部みゆき作「片葉の芦」/角田光代作「どこかべつのとろで」

10年を一区切りと考え、11年目の今年、この公演を行うかどうかは、ぎりぎりまで迷いました。
やはりやろう、という気持ちになったのは、やりたいと言ってくれる西村さんの存在があったから。

そして、私が最も私らしくいられる場所がこの公演である気がすること、 さらに毎年楽しみにしている、と言ってくださるお客様がいらっしゃること。
人の支えなくして、続けることはできない、と今回ほど感じたこともないかもしれません。

やると決め、作品の練習を始めたら、驚くほどに楽しくなりました。
物語を声に出して読むことが好きだったことを思いだし、登場人物の一人一人がいとおしく、抱きしめたくなり、リハーサルでは、由紀江さんのピアノの一音一音に胸が熱くなる思いがし、ああ、この公演は、ずっと続けるかもしれない、 という気持ちになりました。
ピアノコーナーで西村さんが「終わりのない旅」という曲を演奏する直前に、この公演で、松浦と終わりのない旅を続けます、と、マイクを通して話してくれましたが、そういうことになりそうです。

毎年このHPに公演の写真を載せることが恒例になっているので、 それもそのまま習慣として続けていますが、ふと、この年になって、写真を公開する、ということの迷惑に近いものをハタと感じていまして・・・。
こちらは適当なところで終わりにしたほうがいいのかもしれないなぁぁぁ。
ま、とりあえずどうぞ私以外をじっくりとお楽しみください・・・。

松浦このみ